悪性肥満と呼ばれるリンゴ型肥満は合併症の起因とは

肥満には、単純性と症候性と呼ばれる二次性の2種があり、単純性は体の機能障害や特定の疾患も無く、カロリーの過剰摂取や運動不足、ストレスなどの生活習慣の乱れが原因となっている肥満です。二次性は、生活習慣の乱れが発症起因ではなく、ホルモンの分泌異常や脳の疾患からくる摂食異常、薬の副作用など疾患や身体機能の異常による肥満です。
単純性には、リンゴ型肥満と呼ばれる内臓脂肪型と洋梨型肥満と呼ばれる皮下脂肪型があります。
皮下脂肪型は、下腹部や腰のまわり、太もも、おしりに脂肪がつくタイプであり、日本人の約25%が洋梨型遺伝子を持っており、更に女性ホルモンの影響を受け易く、女性ホルモンの分泌が低下する30~40代の女性に多く見られます。
リンゴ型肥満は、日本人の約34%がリンゴ型肥満の遺伝子を保有しているとされ、この遺伝子の保有者は内臓や消化器官の機能が発達しており、消化が早く比較的食べ過ぎる傾向にあり、加えて1日の基礎代謝量が200kcal程度低いので、内臓の周囲に脂肪が過剰に蓄積されます。内臓脂肪の脂肪細胞からは、インスリンの働きを阻害するTNF−αや心臓や細動脈を強力に収縮させるアンジオテンシン、血液凝固作用や動脈硬化を促進するPAI−1など悪玉の生理活性物質が分泌される為、内臓脂肪量の多いリンゴ型肥満は悪玉の生理活性物質が多く、皮下脂肪型よりも糖尿病や高血圧、脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の発症リスクが非常に高くなる為、早急に痩せる必要があります。その為、生活習慣病からの重篤な合併症のリスクが問題視され、医療機関では悪性肥満とも呼ばれBMI指数25以上の患者に対して痩せる指導が行われています。又、脂質摂取量に気を付ける洋梨型と炭水化物の摂取量に気を付けるリンゴ型の様に肥満型により痩せる手段や注意点が異なるので、自分の肥満型の特徴や体質を理解して痩せるプランを立てるべきです。